お酒の輸出

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 日本で製造されたお酒を海外に輸出するには、海外での日本酒に対する需要を予め検討する必要があります。お酒の輸出金額の推移ですが、2009年は15,000百万円、2014年は30,000百万円と、約2倍の伸びです。同様に、数量ベースでも、2009年は40,000KL、2014年は80,000KLと約2倍の伸びです。取り扱いが多いのは、清酒、ビール、ウイスキー、リキュール、焼酎です。

 日本のお酒を海外に輸出する場合、多いのは清酒と焼酎ではないでしょうか。清酒の輸出金額の上位3カ国は、アメリカ、香港、韓国です。焼酎は中国、アメリカ、香港です。両方とも、アメリカと香港への輸出額が高いです。

  輸出先のシェアが高いアメリカのお酒の販売制度を検討してみましょう。アメリカも、日本と同様に免許制度をとっています。海外へお酒を輸出する場合、飲食店に直販することは少なく、多くは相手先の商社に販売することになるでしょう。そのため、アメリカの酒類販売会社にお酒を輸出する場合は、輸出酒類卸売業免許が必要です。ただ、アメリカの飲食店営業車に直接輸出する場合は、一般酒類小売業免許の取得で足ります。
 
 次に、香港のお酒の販売制度を検討してみましょう。香港へお酒を輸出する場合、輸出先の会社が輸入ライセンスを取得している必要があります。なお、香港ではお酒を販売するのに規制はありません。免許が必要なケースは、お酒を飲み物として提供するレストラン等です。日本ではお酒を販売するのに免許が必要で、レストランでお酒を提供するのみでは免許が不要です。つまり、日本と香港ではお酒についての国の規制が逆です。

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