中国への日本酒の輸出

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 海外での日本酒の需要は高く、その流れで、8カ国(アメリカ、カナダ、韓国、中国、台湾、ベトナム、オーストラリア、ベトナム)で現地生産されています。工場数では約20で、そのうち6社が中国で最多です。日系資本が多いですが、中には現地資本の生産工場もあります。
 ただ、日本酒は日本の「國酒」であり、日本文化を象徴するものです。海外で日本酒の製造が行われている現状では、原産地の表示等、日本ブランドの確立が急務です。そして、日本酒の輸出の対象になるには、現地生産では手に入らない、日本を原産地とする日本ブランドのお酒です。
 特に、中国の日本酒市場において、日本産のお酒に対する需要は高く、今後、より一層の需要が見込まれます。というのは、日本酒が飲食店等で提供される機会は増えましたが、ローカルなスーパー等に陳列され、日常的に購入されるという状況にはないためです。なお、現在の中国向けの日本酒の輸出額は4.1億円です。
 上記のとおり、中国での日本酒の需要は高く、今後も成長が見込まれる分野です。お酒を輸出するには、輸出先国毎に対策が必要であり、中国でも同様です。中国では輸入業者が総代理店になり、商社系食品問屋・中国系食品問屋に卸される。その後、商社系食品問屋からは、日本食レストランや日系スーパーに、中国系食品問屋からは中華料理屋や外資系スーパーに流通します。なお、中国では流通時に製品管理に必須の冷蔵設備が完備されていない場合もあり、品質管理に留意する必要があります。

 

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